日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年9月16日話し方を学んで人生を変えよう!


★話し方上達にはトレーニングが不可欠


日本話し方センターのベーシックコースでは、毎回、前半の講義で、話し方やコミュニケーションの取り方に関する様々な「知識」を伝えています。「一文を短くしてダラダラ話すことを避けましょう」などが「知識」の一例です。話し方の上達にはこうした知識を理解することは必要なことです。

しかし、講義で知識を得るだけでは話し方は絶対に上達しません。話し方はスキルです。スキルは、泳げるようになる、自転車に乗れるようになる、などと同じで、体に覚え込ませる必要があります。

体に覚え込ませるにはトレーニングが欠かせません。なので、講座の後半では、受講生に人前でスピーチ実習をしてもらっています。

 



★上達のきっかけは自分の話し方に対する『気付き』


この実習では人それぞれのクセや特徴が出ます。早口だったり、目がキョロキョロしたり、声が小さかったり。その特徴に応じて少しずつレベルアップできるよう、講師が個別にアドバイスをしています。

この講師のアドバイスは、前半の講義の内容に基づいたものが多いです。例えば、早口の人に対しては「一文を短くしましょう。そうすればゆっくり話せますよ。また、文と文の間に2秒くらい間を空けてください。更に余裕のある話し方になります」という風にアドバイスします。

そのアドバイスに従ってスピーチ実習をしていくうちに、受講生は「少しゆっくり話ができた」など、小さな成功体験を積むことができます。確実に自分の話し方が変わっていることが実感できます。そして、「なるほどこうすればいいのか」という「気付き」を得ることができます。

この「気付き」があって初めて話し方が上達し始めるのです。人は「なるほど」と腑に落ちないと何事もやってみようとは思いませんが、話し方のようなスキルは、まずやってみないと「なるほど」とは思えません。トレーニングをすることで「気付き」を得ることができるのです。

 

★気付き → 実践 → スキル → 習慣 → 人柄


さて、スピーチ実習を通じて『気付き』を得ると、日常の中でもその気付いたことを『実践』してみようとします。上司への報告やプレゼンなどの場面で、実際に一文を短くしてみるのです。そうすると「今日の報告はわかりやすかったよ!」など、上司から今までとは違う反応が返ってきます。多くの受講生がこうした成功体験をしています。

日常の業務などで成功を経験すると、その『実践』を継続しようという意欲が出ます。こうして継続し続けると、一文を短く話すという知識がしっかりと実行できるようになります。ここまで来ると『知識』はその人の『スキル』になったと言うことができます。

『スキル』が定着すると、それはその人の当たり前の行動になっていきます。あまり意識しなくても常に一文を短く話すようになります。この状態になるともう後戻りすることはありません。『スキル』がその人の『習慣』になったのです。この『習慣』は、そのままその人のコミュニケーションスタイルになります。常に、一文を短く話すという習慣のおかげで、「あの人の話はわかりやすいね」という評価が定着します。

すると、その『習慣』が「あの人は相手にわかりやすい話をする」という評価になり、それがその人の『人柄』になるのです。多くの知識を習慣にすればするほど、それらは『人柄』となって他の人に与える印象も大きく変わってきます。

このようなプロセスを経て、コミュニケーションスタイルが以前とガラッと変わります。この変化は、人生が変わった、と言えるほどのインパクトがあります。実際、卒業時に「話し方教室に通って人生が変わった」と仰る受講生は少なくありません。


★話し方を学んで人生を変えてみませんか?


このように、話し方を学ぶと人柄までよいものに変えることができます。その変化を支えているものがトレーニングなのです。なので、日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースではスピーチ実習をとても大切にしています。

また、教室では「継続は力なり」という言葉を何度もお話しています。それらは、上で述べたように、知識を人柄にまで昇華させるために必要なことだからです。

あなたも話し方を学んで人生を変えてみませんか?
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